私が帰ろうとすると、アイシャが私のあとを付いて来るのです。そんなことは初めてでした。なんとなく、アイシャが助けを求めているような気がして、私はアイシャを家に入れました。そして、落ち着ける場所を用意しました。

そして2時間ほど経った頃、アイシャが出産を始めたんです。そのとき、アイシャがなぜ私に付いてきたのかを察しました。アイシャは、茶トラを4匹、キジトラを2匹産みました。出産したアイシャは、休む間もなく子猫の世話に集中しました。

そんなアイシャを見て、私もアイシャを支えたいと思い、あたたかい毛布とベッドを用意しました。アイシャが安心して子育てをする環境を確保してあげたかったのです。出産を終えたアイシャは、どこか満足そうに見えました。

生まれた子猫たちが大きくなるにつれ、私は里親の募集を始めました。幸いなことに、ぜひ飼いたいという里親が次々と見つかり、5匹が新しい家族のもとに旅立っていきました。

最後に残ったのがボリでした。ボリはとても甘えん坊で、アイシャから離れようとしませんでした。私は、ボリとアイシャがずっと一緒に暮らせるように、2匹を飼うことにしました。

あれから6年。アイシャとボリは、今も私と一緒に暮らしています。あの日、アイシャは私を信頼して、私を選んだのだと思います。
アイシャの行動のお陰で、子猫たちは暖かく安全な場所で生まれ、大きくなることができました。アイシャの判断と、彼女の信頼に応えたクリスティーナさんが、アイシャと6匹の子猫を幸せに導いたのです。