手続きを経てようやくアテナさんのもとに引き取られた子猫は、ダンと名付けられました。アテナさんは早速、脚の治療のためにダンを動物病院へ連れて行きました。しかし、訪れたふたつの病院では安楽死を勧められました。「脊椎を骨折しているため治療しても歩けるようになる可能性は低い」というのが理由でした。

しかし、アテナさんには今を必死で生きようとしているダンに、安楽死の選択などあり得ませんでした。そこで、動物病院での治療を諦め神経科医の獣医師を探して連絡を取ることにしました。

すると、ニュージャージー州のファラボー獣医師がダンの脊椎を固定する手術を引き受けてくれました。ダンは無事手術を終え、その後も懸命にリハビリに取り組みました。

衰えていた後ろ足の筋肉を取り戻すために、支えてもらいながら歩く練習を繰り返しました。アテナさんとその家族は一丸となってダンを支えていました。さらにアテナさんは、ダンが歩く感覚を掴みやすいように車いすを準備することにしました。

エジプトで保護された頃はやせ細っていたダン。どうでしょう、見違えるほど元気そうに見えませんか?
ダンが歩けるようになるか保証はありませんが、今も毎日リハビリは続いています。エジプトの女性からアテナさんへそして医師やスタッフも、ダンを助けたいという想いはこれからもずっとダンを見守り続けることでしょうね。