アロマって?

アロマとは、ラテン語で「芳香、香り」という意味があり、テラピーには、「治療、療法」という意味があり、このふたつを組み合わせて作った造語が、アロマテラピーといいます。簡単に言えば、香りで治療するということとなります。

アロマテラピーは、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物の香りの成分を使用して、病気や外傷の治療、病気の予防さらには心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などに効果があると言われています。
アロマオイルと呼ばれている精油は、使う人の好みの香りで選んだり、どんな気分になりたいか、などで選びます。

アロマは人間には効果があっても、体に小さい猫ちゃんにとってはあまりおすすめできません。

猫ちゃんとアロマの関係

猫ちゃんとアロマの関係
猫ちゃんを飼っている方でもアロマが好きな方はたくさんいますよね。ただ、猫ちゃんがいる部屋では、アロマをたかない方がいいという情報がたくさん出てきています。今回は猫ちゃんとアロマの関係について調べてみました。

猫ちゃんとってはアロマは危険なの?

猫ちゃんがいる部屋ではアロマをたくことは、あまりおすすめできません。

アロマテラピーに使う精油を舐めた猫ちゃんが死亡した例や、毎日アロマをたいた部屋で一緒に住んでいた猫ちゃんが、血液検査で肝臓の値が著しく高かったなどの例が報告されています。
なぜ、アロマテラピーが猫ちゃんの体に合わないのでしょうか。
猫ちゃんを飼っている方にもアロマが好きな方はたくさんいます。

アロマテラピーに使われる精油

アロマテラピーに使用される精油(エッセンシャルオイル)は、決められた植物から抽出して製造されたものです。
植物から抽出された不純物が混ざっていない純度100%のものを精油と呼び、1mlの精油を製造するのにその100から1,000倍の植物が必要なため、植物のエキスがギュッと凝縮されています。
そのため、人間でも誤って飲み込んでしまうと危険なものなんです。それを猫ちゃんが間違って舐めてしまったら・・・なんて考えたくもないこと。
何もわからない猫ちゃんには、危険なものでしかありません。

精油の中毒は、重金属の中毒と似ている部分があり、徐々に体内に解毒されない成分が蓄積されていき、一定量を超えると、突然キバをむくという現象が起こります。

長い間使用することにより、知らない間にむしばまれ、突然中毒症状が出ることもありうるのです。

なぜ猫には精油が危険なのでしょう

その一番の理由は、猫ちゃんの肝臓の機能が犬や人間の肝臓と少し違うからです。

肝臓の重要な働きのひとつに、解毒というものがあります。肝臓は体にとって有害な物質を無害な物質に変化させています。これは人間でも動物でも同じです。
しかし、猫ちゃんの肝臓は、重要な解毒機構が充分にできていないので解毒できず、体に溜まって、悪影響を与えてしまうからなんです。
猫ちゃんの肝臓機能は完璧ではないのです。

肝臓が弱ってもなかなか症状には出てこないので注意。

猫ちゃんは精油の成分を上手く代謝できない

同じペットでも犬は雑食で、穀類などの植物性の食べ物も人間と同じように消化し吸収することができます。馬や羊は草食ですので、もちろん植物を消化することができます。

一方、猫ちゃんは完全な肉食動物であって、植物を栄養として利用することができません。猫がエッセンシャルオイル(精油)を上手く代謝できないのは、こうした食性の大きな違いと関連があるようです。

猫ちゃんの中には猫草、キャベツやレタスを好む猫もいます。猫ちゃんが食べても大丈夫な植物であれば少量食べてももちろん問題はありません。ただ、精油の毒性の怖い所は蓄積性があるということで、長い間使用したアロマテラピーの影響が、ある日突然症状として現れる可能性もあります。
猫は完全肉食動物なんです。

猫ちゃんが猫草を食べるのは、とがった猫草の葉が胃の中を刺激し、毛玉を吐き出しやすくする作用があるから。消化はせず、吐き出します。
これは胃の中で猫草が食べるものではなく、異物として認識されているということにもなっているんです。

レタスを好む猫ちゃんは多いようです。レタスは全体の95%が水分と言われ、水分補給のために食べるとされています。
しかし植物繊維を消化する力はない猫ちゃんなので食べすぎはNGです。

レタスには毒性は全くありませんが、食べ過ぎて食物繊維が体内に溜まることによって、ミネラル分が体内に溜まった結果、結石などの病気につながったケースもあるので、ほどほどにしましょう。

猫に安全なアロマはないのでしょうか?

精油の中には比較的毒性の少ない精油もあります。また、精油の製造過程の副産物である芳香蒸留水(ハイドロゾル)であれば、猫ちゃんに使用しても安全であるという意見もあります。

しかし、まだまだ精油を長期的に猫ちゃんに使用した研究やデータが少なく、理論的に問題が無いと言われている精油でも、今後猫ちゃんに対する毒性が出てくる可能性があります。

実際には猫ちゃんの皮膚に対して使用しても危険のない精油もあるかもしれません。とはいえ、無理に精油を使わなければならない理由がない以上は、わざわざリスクを取る必要はないような気もします。
直接口から入ることはないようにしても、皮膚に付いたアロマ成分はグルーミングによって口から入ってしまいます。危険ではないと言われてもやっぱり不安・・・。

まだまだわからないことばかり・・・で、結論出ませんが、舐めたら危険だということは確実。

どうしてもアロマが欠かせないならば・・・

そうはいっても、既にアロマテラピーが生活の一部になっている方もたくさんおられると思います。

どうしてもアロマが欠かせないという方は、猫ちゃんがアロマを誤って舐めないように厳重に管理する、アロマの頻度を減らす、猫ちゃんがいる部屋では絶対にたかない、よく換気をするなど、猫ちゃんが摂取してしまう可能性を限りなくゼロに近づける必要があります。

精油の中にも特に毒性が強いものがあります。これらの種類の精油は避けるべきです。

また定期的に猫ちゃんの健康診断を受け、その際には家でアロマをたくことがあることを申告し、肝毒性などの副作用が出ていないか血液検査などでチェックてもらうことも必要です。
誤って舐めないように・・・。

窓を開けてよく喚起してから猫ちゃんを入れましょう。

猫ちゃんがいる方は慎重に使用して・・・。

最後に

アロマを使用する場合、猫ちゃんは人間や犬とは肝臓の解毒機能が違うということをしっかり頭に置いておく必要があります。自分のためにと思ってやったことが、皮肉にも猫ちゃんの健康を害してしまうような悲しいことにならないよう、日ごろから気をつけてあげましょう。
いつまでもずーっと長く一緒にいられますように・・・