供血猫(きょうけつねこ)とは?

小さな命が同じ小さな命を支えています
人間の手術の際には当たり前の輸血用血液とそれを供給する献血システム、実は猫や犬などの動物医療には法的に認められておらず、血液を安定して確保することが難しいのが現状です。そのため多くの動物病院では、スタッフの飼い猫やボランティアで協力してもらうなどの方法で何とか確保しています。

その中でも定期的に血液を提供したり、そのために動物病院で飼育されている猫のことを「供血猫」と呼びます。

猫の血液型

もしもの時のために一緒に暮らす猫の血液型は把握しておきましょう!
猫の血液型は人間とは異なりA型、B型、AB型の三種類でO型は存在しません。その割合も、人間ならば大体の血液型の人はそれほど苦労せずに見つけられると思いますが、猫の場合はかなり難しいです。日本では9割がA型、1割弱がB型、AB型は非常に珍しく100匹いて1匹もいないことも珍しくありません。

また同じA型同士でも稀に拒絶反応を示すことがあり、猫の輸血用血液の確保をより困難なものにしています。

供血猫ばた子の物語

ほわっとして優しそうな子ですね♪
そんな供血猫の現状を知ってもらおうと出版された本があります。集英社みらい文庫の『空から見ててね~いのちをすくう"供血猫”ばた子の物語~』と題された児童書です。

著者のはせがわさんとばた子が出会ったのは10年前、はせがわさんがトリマーとして働く病院に、育児放棄され安楽死させてほしいと連れてこられた猫がばた子でした。もちろん安楽死などするわけもなく、ばた子が申し分のない健康体だったことから供血猫として病院で暮らし始めました(供血は猫の体調を第一に考えて行われているのでご心配なく)
皮膚がんのため掻かないように服を着ています。
でも明るくいようということで楽しい服をいっぱい用意してあげたそうです。
3年間、供血猫として多くの命のために頑張ったばた子はその後も病院で暮らしていたのですが、腎臓病を患ったことではせがわさんと暮らし始めることに。はせがわさんの看病のおかげで腎臓病は小康状態を保っていたのですが、最後はガンに冒されて・・・はせがわさんとばた子の生活はたった2年間しかありませんでした。

でも、はせがわさんのブログのばた子の写真を見ると、ばた子はとても楽しそうでリラックスしている姿を見せています。重い病気を患っているとは思えないほどに。それだけはせがわさんとの生活が、ばた子にとって心休まるものだったのだと思います。

ばた子さん、その後

元気いっぱいの三兄妹!
はせがわさんは現在、三匹の子猫との生活をブログにつづっています。その中の一匹がばた子にそっくりだったことが一緒に暮らし始めるきっかけでした。当初ブログにはばた子のことは先代猫として時々登場するくらいで、供血猫だったことが明かされたのはブログ開設から半年が経過した頃。供血の現状と供血猫という存在を知って欲しいという思いからでした。
突然の事故や病気で急遽、輸血が必要になる場合が本当に沢山あるのです。

皆さんの子が輸血をするような状況になることは一生ないほうがいいです。

でも、もし、万が一、そのような状況になった時、
自分の子の為に体をはって助けてくれている子がいることも知っていて欲しいのです。

この子の一生は献血の為に頑張ったような猫生でした。

その分沢山の命を助けました。

この子のように頑張ってくれている猫ちゃん、わんちゃんが沢山います。

その事を知っていて欲しいなと思い、書いてみました。

出典:ameblo.jp

おわりに

ありがとう、ばた子さん
ばた子の物語は児童書ですが、動物の供血の現状を知るために大人にも読んでもらいたい本です。特に猫と暮らしている人にとっては決して他人事ではありません。もし、近くの動物病院で供血猫のボランティアを募集していたら、命を支え合うために協力することを考えてみて下さい。そう、ばた子のように。