まずは絶滅危惧動物について知ろう!

 
“絶滅”その言葉を聞いて
だいたいの人は、受け継がれてきたその種の命が途絶えてしまった事だと理解されているでしょう。
では“絶滅危惧”と聞いた時、皆さんはその言葉の意味についてどのぐらいの理解をされていますか?
『絶滅しそうなんだろうな~』私自身、その程度の考えでした。

確かに絶滅危惧種というのは
様々な理由で絶滅の恐れがある生き物の事ですが
調べてみると絶滅危惧という中にも色々な区別がある事がわかりました。
一般的に「絶滅のおそれのある野生生物」とされているのは、
特に絶滅の危機が高いとされる、3つのカテゴリー
(【CR】Critically Endangered、【EN】Endangered、【VU】 Vulnerable)にランクされている野生生物です。

この3つのランクは、
日本のレッドリストではではそれぞれ
「絶滅危惧IA類(CR)」、「絶滅危惧IB類(EN)」、「絶滅危惧II類(VU)」と訳されています。

出典:www.wwf.or.jp


3つにランク付けされている野生生物だという事は何となくわかるけれども、
すごく難しい言葉で訳されていてイマイチ『う~ん?』となりますよね。

簡単に言うとこの区別は

・絶滅危惧IA類
『ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの』

・絶滅危惧IB類
『ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの』

・絶滅危惧Ⅱ類
『絶滅の危険が増大している種』

これなら、理解しやすいのではないでしょうか?

では、その絶滅危惧種がどの位いるのかを今度は紹介します。
 
約7万6千種の動植物のうち哺乳類では
1199種が絶滅危惧種です。
 
鳥類では1373種が絶滅危惧種です。
 
両生類では1957種が絶滅危惧種です。
 
人間が発見した約7万6千種の動植物のうち
2万2千以上が絶滅しそうな種なんだそうです。

この数字を見ただけでも
とても悲しく、胸が締め付けられます。

とてつもないスピードで進んでいる絶滅の問題。
その理由は様々ですが、悲しい事に私達人間が原因の一つになってしまっているのも現実です。

温暖化の防止や資源の有効活用など、出来る事から貢献したいですね♪

乱獲で激減!ユキヒョウ


さて、ここからは
ネコ科の絶滅危惧種について紹介していきます。

数ある中で、いくつかチョイスしてみました。

以前、取り上げた事があるこちらのユキヒョウ。

ユキヒョウも残念ながら
絶滅危惧種に指定されていて、
そのランクは絶滅危惧IB類(EN)。
つまり近い将来、絶滅の危険が高いランクです。
 
幻の動物とも言われているぐらい珍しく
群れでは行動しないため、中々メディアにも姿を現しませんでした。
 
その美しい毛皮を求め乱獲され、
一部では漢方薬としても利用されていたそうです。

その他、家畜を狙われないために
人々がユキヒョウを狙う事もあったそうです。
 
一時は絶滅寸前まで数が減ったそうですが
今は保護活動などにより、徐々に数が増えているそうです。

日本の動物園でも
ユキヒョウに会える場所はいくつかあるようです。

居場所がなくなったスペインオオヤマネコ

 
次に紹介する猫科の絶滅危惧種は
こちらのスペインオオヤマネコです。

こちらのランクも絶滅危惧IB類(EN)。
近い将来、絶滅の危険が高いランクです。
 
このスペインオオヤマネコは
猫科の中でも最も絶滅が心配される種で、
2002年には成熟個体が52頭まで減ってしまったそうです。
 
餌となるウサギの減少や
人々の生活のために森が切り拓かれた事、
禁止を無視しての密漁などが主な原因です。
 
人々の生活には欠かせない道路や町ですが
それが原因で数が減っている動物もいるという現状。

この真実を目の当たりにして、とても複雑な気持ちになりました。

雲のような毛皮を狙われたウンピョウ

 
こちらの猫科の動物は
雲を描いたような模様が美しいウンピョウです。

ウンピョウのランクは絶滅危惧II類(VU)。
絶滅の危険が増大しているランクです。
 
ウンピョウは木登りが得意で
枝にぶら下がるという得意技を持っています。

そして舌の構造から、吠える事はできず
犬歯は猫科の中で最も最長なんだそうです。

ヒョウという名前がついていますが、
実はヒョウとは全く別の仲間なんだとか。
 
この美しい毛皮や、立派な牙を持つが故に
ウンピョウは乱獲の対象とされてしまいました。

その上、とてつもないスピードで森林破壊の進む
地域で生活しているため、どんどん数が減ってしまっています。

 
私達が住む日本でも
ウンピョウの毛皮は好まれていたそうです。

私も近所の動物園でウンピョウを何度か見た事はありますが、
確かに美しい模様をしています。

しかしこの目で見た事があるからこそ
この現実はとても切ない気持ちにさせられます。

イエネコのようなクロアシネコ

 
最後に紹介する
猫科の絶滅危惧種は野生で世界最小とも言われている種類です。
 
その大きさは成体でも2キロないとか。
 
それがこちらの
クロアシネコです。

南アフリカに住み
こんなに小さくて可愛らしいのに
『追い詰められるとキリンにでも立ち向かう』
そんな勇敢で凶暴な一面もあるそうです。
 
クロアシネコのランクは絶滅危惧II類(VU)。
絶滅の危険が増大しているランクです。

こんなに小さい体なのに
その食事量はとても多く、体重の約1/6を食べるそうです。

自分の体重の1/6の食事量を食べられるか考えたら
量の多さがハッキリとわかりますよね(笑)

そしてその分を消費するかのように
クロアシネコは一晩で8キロも移動するそうです。
 
とても大食漢なクロアシネコですが
生息地に主食とする獲物が少ないため
減少の道を辿ってしまっているようです。
 
そのため、食料を確保するために
複数での行動は避け、なるべく単独での行動をしているとか。

住処は主に“穴”のようで
現地の人々からは『アリ塚のトラ』とも呼ばれています。

こんなに可愛いのに、獰猛でトラと呼ばれるなんて意外ですよね。

まとめ

 
さて皆さん今回の絶滅危惧種について、いかがだったでしょうか?

紹介した種類はごくごく一部で、レッドリストの内容は日に日に変化していきます。
増える事もあり、減る事もある。
レッドリストの内容が、なるべく減っていくように願いたいものですね。
オプション画面を開き【Felidae】と入力すると猫科のリストが見れます。
日本語入力は出来ませんが、猫科以外にも世界の様々な動物のリストが見れます。

今回のまとめを執筆する中で
私達の生活を豊かにする代償が尊い命なんだという事に胸が締め付けられました。
そしていつか私たち人間も同じ道を辿る可能性があるのではないかと感じました。

私達が出来る事は小さいかもしれませんが
これから先の未来のために、出来る事から貢献していきたいですね。